問題解決とは、創造力である
気遣いができて、操縦も上手い。よく勉強もしている。 そんな副操縦士でも、機長昇格訓練に入ると、思いのほか苦労することがあります。 不思議ですよね。 優秀だと言われていた人ほど、つまずいてしまう。 周りも本人も「なんで?」と首をかしげます。
気遣いができて、操縦も上手い。よく勉強もしている。 そんな副操縦士でも、機長昇格訓練に入ると、思いのほか苦労することがあります。 不思議ですよね。 優秀だと言われていた人ほど、つまずいてしまう。 周りも本人も「なんで?」と首をかしげます。
「今日、どこで食べます?」 宿泊先での夕食。 私の現役後半に差し掛かった頃から、副操縦士に聞くと、だいたいこう返ってくることが多くなりました。 「何でもいいです」 「どこでもいいです」
30歳から始めて、40年。 100を切れたのは65歳の時でした。 それまでずっと100前後をウロウロ。いい時があっても一瞬で崩れる。トップしたり、ダフったり。上がってみればダブルパー——そんなホールが毎回ありました。 練習していなかったわけじゃないんです。 インストラクターにも習った。
時速200km、高度150m。 窓を開けたジェット機の中は、轟音で何も聞こえません。 20年以上前の新潟。大雪の取材で、屋根の上で雪下ろしをしている人を撮影していました。 私は左席で操縦桿を握りながら、ターゲットに集中しています。 右席のもう一人の機長は、高度計、速度、周囲の障害物を見張っている。
浮き上がる直前のエンジン故障 「エンジン、フェイラー!!」 副操縦士の声が響きます。 視程200m。センターラインが3〜4本しか見えません。滑走路は雪でほぼツルツル。 そんな最悪の状況で、片方のエンジンが浮き上がる寸前に故障する——。
冬になると、雪のほかに、厄介な問題が起きてきます。 風です。 冬型の気圧配置が決まり出すと、西風が強く吹くようになります。その影響が最も顕著に表れるのが、南北方向に滑走路があり、西側に山を持つ空港。 典型的な例が、奄美空港です。 奄美は滑走路の西側に山があります。西風になると、その山の影響で風下側に渦ができる。