風と海が教えてくれた「できた!」の本当の意味
実用機であるDC-9型機の訓練に入る前に、2マンクルーと旅客輸送の考え方を学ぶために、半年ほど大分の訓練所で、B200というターボプロップのプロペラ機での訓練がありました。 これまでのサイテーション時代は、運航スキルや技術の向上を自分で考え、自分でフライトしていました。でも今度は訓練生として、教わる、指摘される、言われたことを修正する、の繰り返し。
実用機であるDC-9型機の訓練に入る前に、2マンクルーと旅客輸送の考え方を学ぶために、半年ほど大分の訓練所で、B200というターボプロップのプロペラ機での訓練がありました。 これまでのサイテーション時代は、運航スキルや技術の向上を自分で考え、自分でフライトしていました。でも今度は訓練生として、教わる、指摘される、言われたことを修正する、の繰り返し。
「失敗しないようにしよう」と練習したり、悪いケースを想定して対策をしますよね。 実はこれって逆効果のような気がするのです。 パイロットの訓練の時は「イメージフライト」がとても重要になってきます。実際に操縦するより大切かもしれません。 シミュレーター訓練の前に、頭の中で理想的なフライトを何度も繰り返すんです。
私たちヘリコプター事業部は、革新的なことに挑戦していました。 今まで、ヘリコプターは地文工法—つまり人の目だけを頼りに飛んでいました。天候が少しでも悪くなれば、すぐに飛行中止。これでは定時制なんて夢のまた夢です。 それまでのヘリコプターの仕事は、薬剤散布、物資輸送、送電線の点検など、天候の良い時だけの仕事でした。
パイロット時代、天気もいい、機体や運航システムも問題なし、でもなんとなく「嫌な感じ」がすることがありました。 今の時代、経済的な運航を求められていて、天候が良好な時の予備燃料は、代替空港までの燃料プラス5〜10分程度しか搭載していません。地震や、バードストライクなどで空港が一時閉鎖されると、すぐに他の空港に行く決断をしなくてはいけない状態になってしまいます。
人間をダメにしてしまうのは、至極簡単です。 何かやっている最中に、ちょっと声をかけるとか、違うことに意識を向けるようにすると、人間は簡単に操作をスキップしたり、間違ったりします。 やるべきことが、重要で、簡単なルーティーンであればあるほど、たやすく、スキップやミスをさせることができます。
帯広でのソロチェックをなんとか突破した私たち。次の訓練課程のため、今度は宮崎空港へ移ることになりました。北海道の極寒から九州の温暖な気候への移動—これだけは天国のような変化でした。 ソロチェックも通っているので、ひとまず安心です。 宮崎では、一部屋に4人が生活します。フライト訓練中の年長者と、これからフライトに入る学生の混成チーム。