フィンランドの白夜が教えてくれた、見栄の正体
DC-9の訓練は、まず座学から始まりました。マニュアル類は充実していて、訓練もシステム化されて、全てがどんどん流れていきます。旅客機といっても中型の163名乗りでしたが、全てが新鮮で、追いつくのに一生懸命でした。 座学を終えると、いよいよフィンランドでの実機訓練です。 5月6月の訓練期間は、まさに白夜の季節。
DC-9の訓練は、まず座学から始まりました。マニュアル類は充実していて、訓練もシステム化されて、全てがどんどん流れていきます。旅客機といっても中型の163名乗りでしたが、全てが新鮮で、追いつくのに一生懸命でした。 座学を終えると、いよいよフィンランドでの実機訓練です。 5月6月の訓練期間は、まさに白夜の季節。
実用機であるDC-9型機の訓練に入る前に、2マンクルーと旅客輸送の考え方を学ぶために、半年ほど大分の訓練所で、B200というターボプロップのプロペラ機での訓練がありました。 これまでのサイテーション時代は、運航スキルや技術の向上を自分で考え、自分でフライトしていました。でも今度は訓練生として、教わる、指摘される、言われたことを修正する、の繰り返し。
「失敗しないようにしよう」と練習したり、悪いケースを想定して対策をしますよね。 実はこれって逆効果のような気がするのです。 パイロットの訓練の時は「イメージフライト」がとても重要になってきます。実際に操縦するより大切かもしれません。 シミュレーター訓練の前に、頭の中で理想的なフライトを何度も繰り返すんです。
私はというと、やっと自分の希望していた路線部門に移れると聞いて、嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。 まだヘリコプター事業部に在籍中のこと、路線運航のオブザーブということで、操縦席にあるジャンプシートに乗務させてもらい、東京から女満別の便を見学させていただいたことがありました。 取材飛行の喧騒とは全く違いました。
私たちヘリコプター事業部は、革新的なことに挑戦していました。 今まで、ヘリコプターは地文工法—つまり人の目だけを頼りに飛んでいました。天候が少しでも悪くなれば、すぐに飛行中止。これでは定時制なんて夢のまた夢です。 それまでのヘリコプターの仕事は、薬剤散布、物資輸送、送電線の点検など、天候の良い時だけの仕事でした。
事故から数日後、123便の飛行軌跡が公表されました。 フジテレビから「123便の航跡をたどって飛行したい。フゴイド運動やダッチロールの状況を再現して飛行してほしい」という企画の依頼が入りました。 サイテーションにはヨーダンパー(横方向の揺れを抑制する装置)がないため、ジャンボ機のようなダッチロールの完全な再現は困難でしたが、ラダー(方向舵)を使って可能な限り再現しました。